アレルギー性鼻炎、花粉症に対するアレルゲン免疫療法(減感作療法、特異的免疫療法)を紹介します。


 アレルゲン免疫療法(減感作療法、特異的免疫療法)って何?

アレルギーの原因物質を少しずつ長期間かけて体に 入れて、アレルギー反応を低下させる治療法です。注射による経皮免疫療法と口の中に含む舌下免疫療法があります。治療開始から半年以上かけて自覚症状が改 善し、抗アレルギー薬などの薬を減量ないし中止できます。国際的にもアレルギー性鼻炎の基本的治療法の一つと認められています。



 アレルゲン免疫療法の優れている点

1)現在行われているアレルギー性鼻炎、花粉症の治療のうち、長期寛解(薬なしでもアレルギー症状が軽い状態が長く続く)が得られ、また率は少ないですが治癒(薬を使わなくとも症状が生涯おこらなくなる)も期待できる唯一の治療法です。
2)妊娠、授乳、小児の発育に悪影響を及ぼす心配がありません(ただし、今のところ舌下免疫療法は12歳未満の小児と授乳婦には行えません)。また内服薬、点鼻薬、手術など他の治療法に悪影響を及ぼすこともありません。
3)皮下免疫療法は内服や点鼻の抗アレルギー薬を長期間使用することと比較すると安価です。



 アレルゲン免疫療法の劣っている点

1)皮下免疫療法では効果が現れるまで早い人で2ヶ月、約70%の人で半年かかります。それ以上時間をかけて効果が現れる人もいますが、残念ながら全ての患者さんに有効とまではいえません。薬物治療の効果は数日から数週間ではっきりするのと比較して非常に長い期間を必要とします。
2)症状が全くない時期でも治療を継続する必要があります。特に舌下免疫療法では患者本人の治療継続の意欲が重要です。
3)アレルギーの原因物質を体に入れるため、かゆみ、腫れ、じんましんなどを起こしやすいです。皮下免疫療法では喘息発作や急激な血圧低下(アナフィラキシーショック)を誘発する可能性があり、最悪の場合死亡した例も報告されています。
4)皮下免疫療法は皮下注射を繰り返す治療法ですので、細い針とはいえチクリと痛みます。また、ごく限られた施設でしか行われていません。
5)舌下免疫療法では口やのどのかゆみが生じる方が少なくありません。



 アレルゲン免疫療法の位置づけ

初期治療としては内服薬、点鼻薬の治療が効果、手間、価格など多くの点で優れています。しかし、治療が長期に及んだり、妊娠、仕事、薬の副作用などで続けて薬を使えない場合には、十分検討に値する治療法です。



 舌下免疫療法について

アレルゲン免疫療法のうち、注射ではなく口の中に含んでアレルゲンエキスを体に吸収させる治療が舌下免疫療法です。スギ花粉症とダニ(ハウスダスト)アレルギー性鼻炎用の薬剤があります。皮下免疫療法と比較して安全性が高く、重い副作用はほとんどないとされており、これからアレルゲン免疫療法を行う方は、まず皮下免疫療法ではなく舌下免疫療法が適切と考えます。



 アレルゲン免疫療法に関するリンク

 減感作療法を行っている医療施設
減感作療法を行っている全国の医療施設が紹介されています
 アレルゲン免疫療法.jp
舌下免疫療法について説明されています


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